心の風景

子どもを暑さから守るということ

2023/09/19

近年の気温の上昇は、ちょっと他人事ではなくなってきましたね。京都議定書の採択後は、地球温暖化防止のためにいろいろなガスの規制について耳にしていたように思いますが、最近はそんなワードに耳が慣れてきたのか、あまり規制についての努力を意識しなくなったように思います。
 そうは言っても宮崎は南国だから、熱中症対策が必要ではないか、何故行政はもっと予算を組んでくれないのか、などと思っていた時、新潟方面から入園の問い合わせがありました。「宮崎は暑いですから、もう少し涼しくなってからの方がお子さんの体力的にはいいかもしれませんね。」と気遣ったつもりが、「新潟は先日38度あったんですよ。」と。地球温暖化って、やっぱり地球規模の温暖化だったんだ、と今更ながら頭を殴られた気持ちでした。
 暑い夏休みが明けて、運動会の練習が始まりましたが、練習後、子どもたちは真っ赤な顔をしてクラスに戻ってきます。職員も例外ではありません。
 今年初めて、経口補水液を園内で作るという試みをしました。尋常じゃない暑さから子どもたちを守るために、職員が試行錯誤をして、給食の調理師に協力を得ながら、塩と砂糖とレモン水だけの手作り経口補水液を提供しています。初めは塩と砂糖だけで、子どもたちの反応はイマイチ。レモン水を入れたらどうかというアドバイスを受けて、現在の味に。子どもたちは、「美味しいのが来た!」と反応は上々です。
 小さいことですが、私たちができる子どもたちを守る努力はしています。ご家庭、企業、社会と、それぞれの規模でできることはないのか、今一度考える必要があるかもしれませんね。

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