心の風景

心に残る出来事

2023/05/10

          写真はイメージです。
新しいおともだちを迎えて、早一ヵ月が過ぎようとしています。
毎年のことですが、この時期はお母さんが恋しくて大泣きする子ども、その泣き声につられて一緒に泣いてしまう子どもがたくさんいて、職員は大忙しです。小さいお友達のクラスの職員は、昔懐かしの姿で、子どもたちをおんぶ紐で背負って、クラスや廊下を行き来しています。時代は移り変わっても、子どもたちはやっぱり暖かな背中が大好きなようです。職員はと言えば、後で足腰をやられることが多いのですが、職業病ですね。
時代が変わったと言えば、給食について、無理に食べさせないでください、と言う保護者を時々見聞きします。けれども、教育・保育施設では、給食も教育・保育の一環だと考えています。確かに小さな子どもに泣かせてまで無理に食べさせるのはかわいそうですね。幼稚園では、職員がいろいろな工夫をしながら、何とか食べてもらえるように努力しています。
今年も、幼稚園には外国籍のお子さんが入園してきましたが、給食の面談をしている時に、とても心に残る場面に遭遇しました。食べることができない食材があるというお母さんの横で、自宅弁当は大変だし、できるだけ給食を食べてほしいと願う栄養士さん。その間にいた関係者が、言葉を選びながら(英語です!)、「給食は食育なんですよ。偏食なく、食べれるようになることが目的なんです云々」の言葉かけをしてくださり、お母さんの理解も得て、無事問題解決となりました。
幼稚園は保育・教育をするところです。そのためにはもちろん子ども本人の努力が必要になってきますが、私たち職員も、その子どもの伸びていく力を助けていけるよう努力しています。保護者の皆様にも、温かく見守っていただけると嬉しいですね。

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